昨年6月、新会社「ビーンズ・コネクティッド株式会社」を設立。炊飯器でお米を炊くように、誰でも簡単にコーヒー生豆の焙煎ができる自動焙煎機の開発とそれを使った珈琲豆自家焙煎ビジネスプラットフォーム「RoCoBeL」の開発をスタートしました。今年はFSを完了し、本格的にビジネス展開したいと思っています。
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一般にコーヒー農園というと広大なプランテーションを思い浮かべると思います。しかし、RoCoBeLで取り扱っているユワンガン(ミャンマー)の豆が栽培されている場所は少し風景が異なります。そこは農家の庭先。といっても自然豊かな高原地帯の農家の庭ですから限りなく森に近い場所です。その場所でアボガドやみかん、パパイヤ、バナナ、ジャックフルーツなどのフルーツと一緒に農薬や化学肥料を使用しない自然農法でコーヒーが栽培されています。もしかしたらRoCoBeLのユワンガン豆に感じる、ほんのりフルーティな味わいはそのせいかもしれません。こうしたユワンガン地方の30の村の約700戸の小さな農家を訪ねて回り、一軒一軒ていねいに栽培指導をおこなうとともに、栽培されたコーヒーの果実を集めて、ハンドピッキングで選別し、糖度をチェックしてグレード分けを実施。さらに水洗式という製法で果肉や皮を取り除き、手作業で天日干し。そして機械で脱穀した後、多くの人の手で丁寧に選別をおこない、欠点豆を除去。そんなとてもきめ細やかで心のこもったコーヒー豆の精製をしているのが、Su Su Aung(ススアウン)さんをリーダーとする生産者グループ「アマヤーコーヒー(Amayar Women’s Coffee Group)」のみなさんです。
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三世代続くコーヒー農家に生まれ、コーヒーの栽培を手伝って育ったSu Su Aungさんは「ユワンガンのコーヒー産業を持続的に発展させ、利益を地元農家に直接、還元していく。それを通じて、女性の自立、活躍の場を増やしていきたい」という想いから2016年に、地元農家の女性たち約50人でアマヤーコーヒーを設立しました。そして、アメリカの技術援助を受けて、高品質のコーヒー豆を生産する技術を学び、18年には国際NGOの支援で独自の精錬所を開設。CQI(Coffee Quality Institute)コーヒー品質ガイダンスに基づいてスペシャルティコーヒーを生産、品質向上に努力してきました。その結果、国際的な評価機関SCAA(Specialty Coffee Association of America)のカッピングスコアでスペシャリティコーヒーと認定される80点以上のスコア(20年は85.9)を獲得。世界的に高い評価を受けています。
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RoCoBeLではアマヤーコーヒーのみなさんのそんな想いを引き継いで、心のこもった高品質のコーヒー豆を日本国内のみなさんに提供していきたいと考えています。私たちRoCoBelもまた、アマヤーコーヒーと同じく小さな事業者・売場の集合体です。そして、私たちもまたコーヒーに関する経験や知識のないところからのスタートです。アマヤーコーヒーのみなさんと同じく、みんなで力を合わせ、情報や経験を共有して、彼女たちのような世界的に評価される売場、ブランドにRoCoBeLを育てていきたいと思います。
もちろん、RoCoBeLが取り扱う豆はユワンガンだけではありません。しかし、ブラジルやコロンビア、ホンジュラス、エチオピア、タンザニアの豆にもそれぞれ生産者がいて、豆にはきっとさまざまな想いがこもっているはずです。RoCoBelではそんな想いを紡ぎ、受け継いで、一つ一つの豆を丁寧に焙煎し、心を込めて袋に詰めて販売していきたいと思います。アマヤーコーヒーの想いも「コーヒーは人から人へ手渡されるもの。生産者、販売者、消費者の全ての人が笑顔であることが我々のミッションです」とのこと。RoCoBeLも想いは同じです。
「Connected〜コーヒー豆がつなぎ、創り出す新しいコミュニケーションと関係」。
これがRoCoBeLのステートメントです。