2025年3月28日にミャンマーで発生した巨大地震について

すでにテレビ等で報道されていますように、昨日(3/28)日本時間午後3時20分ごろ
ミャンマーのマンダレー付近を震源とするマグネチュード7.7の地震が発生しました。

ミャンマーは元々、頻繁に停電があり、通信状況も極めて脆弱で、facebookなどのSNSも制限されているため、
地震の全容がわかるにはまだまだ時間を要すると思われます。
一方で多くの方が被害を心配されて、多くのお問い合わせやお見舞いのメッセージを頂戴しています。

現時点でわかっていること、確認できたことを取り急ぎご報告させていただきます。

まず、震源に近いミャンマー第2の都市の古都マンダレーでは建物の倒壊がかなり発生しており、
甚大な被害が出ている模様です。

また、隣接するザガイン管区や少し南に位置する首都ネピドーでも橋の崩落や建物の崩壊、地割れなどが
報告されています。

私の妻の家族はネピドーに住んでいますが、激しい揺れで部屋にモノが散乱し、すぐに屋外に避難して、
昨夜は余震に備え、屋外で野宿したそうです。家族からの情報ではネピドーだけでなく、近郊の街では
同様に多くの人が建物の崩壊に備えて、野営しているとのことです。

最大都市ヤンゴンはマンダレーからは約700キロ離れています。
ヤンゴンを東京とすると、300キロ離れたネピドーは名古屋くらい、震源地のマンダレーは福山市(広島県と岡山県の県境)くらいの
位置関係にあります。

そのため、ヤンゴンでは長い時間揺れは感じたものの、建物が倒壊するような大きな被害は出ていないようです。
最も、私が経営するTokyo Tomato Cafeのスタッフは生まれて初めて経験した地震の揺れに驚き、とても不安を感じていました。
きっとミャンマーの人全員が同じような不安を抱えていると思います。

コーヒーの産地ユワンガンはマンダレーの南東部に位置し、震源にはとても近いです。
Lin Myat Kyawさんを通じて、生産者代表のSu Su Aungさんの無事は確認できています。
アマヤーコーヒーのスタッフの皆さんにも怪我をされた人とかはないようです。
2025年産のコーヒーの収穫や精製作業はほぼ終了しており、工場の建物にも特に大きな被害はなかったそうです。
ご安心ください。

ユワンガン郊外の農村のコーヒー農家の状況はまだわかっていません。

ユワンガンの近くのアウンバンという都市では建物が多く倒壊し、甚大な被害が出ています。
また、カローという避暑地からは病院が倒壊した写真が送られてきました。
観光地インレー湖の水上生活の村でパゴダ(寺院)が崩壊し、多くの死傷者だ出たとのことです。

ユワンガンは田舎の街なので、揺れは大きかったものの、倒壊するような大きな建物がないことが幸いしたようです。
ただ、山や道路、橋などの被害についてわかってくるのはこれからになると思います。

Connected Coffeeでお世話になっているジャパンハートが運営するヤンゴンの子ども養育施設Dream Trainでは子どもたちやスタッフの無事が報告されています。
ザガイン管区のワッチェ慈善病院、ヤンゴン事務所ともにスタッフ、患者そして子どもたちの安否は確認できているそうです。
ジャパンハートでは本日(29日)早朝より、調査チームを派遣して状況把握をされるそうです。

同じくMFCG(ミャンマー ファミリー・クリニックと菜園の会)でもスタッフの皆さんの安否の確認はできているそうです。

以上が今集まってきている情報です。

なにぶん、まだ被害の全容がわかっていない状況なので、今後、ミャンマー全体では被害が相当拡大するものと予想されます。
詳しい情報が入りましたら、改めてご報告させていただきます。

また、復興に向けての支援等につきましては、昨年の洪水被害の時、Su Su Aungさんが義援金を募られており、
今回もきっと同様の動きをされると思いますので、RoCoBeLとしてはアマヤーコーヒーやジャパンハートを通じて支援していく所存です。
よろしくお願いします。

昨年の大雨・洪水被害に続いて、大地震と災難続きのミャンマー。内戦状態が続き、他国からの支援も入りにくい状況もあり、
復興には相当な時間がかかりそうです。
まだ余震の心配もあり、予断を許さない状況ですが、今後ともよろしくお願いします。

宮崎

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